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水晶が占いで重要視される理由とその深層①~古代から続くパワーストーン~

水晶とは?パワーストーンとしての
目次

占いにも使う水晶はどう作られる?

水晶と聞いて、あなたは何を思い浮かべますでしょうか?

今でも一番に思い浮かぶのは、占い師が水晶玉で占う姿という方も多いと思います。また、アニメなどでは悪い光を集めくれたり、魂を閉じ込めてくれたり、そこからすごい力で攻撃ビームが飛び出てきたり?!なんていうのもありますよね。

実は、現代に生きる我々がそう思っていたり、今でも信じていることは、1万年以上も前から世界中で水晶を使ってきた我々人類の歴史があったからなんです。

今では、科学的に水晶にそのような効果はないと思っていても、その人類の水晶と歩んだ歴史を知ることで、水晶に興味を持ち、水晶のいわれを知り、日本人に身近な神社お寺の木札などと同じように、実際に触れあい信じてみるのも悪くないと思っています。

そこで、まず水晶がどう作られ、なぜパワーストーンと言われるようになったのかを探りまとめてみました。

水晶は地球の皮である地殻で作られる

水晶は、地球の皮にあたる、地殻という表層で産出されます。

水晶は、元素の「酸素」と「ケイ素」が結合して作れられます。地殻には、その「酸素」と「ケイ素」が大量にあるためであり、その2つの元素が何百何千何万という長い年月をかけて、規則正しく集まることによって結晶化し、自然に六角形状をした水晶ができあがります。

もちろん、きれいな六角形ではない水晶もたくさんあったり、自然と川などで丸くなるものもありますが、水晶玉などは、加工して丸くしてあるのがほとんどです。

水晶の代表的な作られ方① 脈(みゃく)

水晶が作られる状況は色々とありますが、代表的な作られ方は2つあります。

一つは脈になって出来る形です。地球のプレートが移動してぶつかり、隆起していく中で、弱い部分の割れ目に圧縮して絞り出された水分が流れ込み、それがしだいに圧力も温度も下がって、水晶の結晶がゆっくり進行して成長し作られます。

どのくらいの期間ゆっくりなのか、それを測定するすべは今のところありません。しかし、一説には1mm成長するのに100年かかるともいわれてます。しかもずっと成長するわけではなく、止まっている期間などもあるので、何千何万年とかかって成長している可能性もあります。

有名な産地で言うと、インドのヒマラヤやスイスのアルプスがあります。ちなみに、採掘してからの水晶は成長することはありません。

水晶の代表的な作られ方② 品洞(しょうどう)

花崗岩(かこうがん)のマグマがしだいに冷却されて、岩自体は固まりますが、マグマに含まれていた水やガスは、その岩の中で別途ゆっくり冷却され、空洞がある中で水晶などの鉱物が作られます。この岩の中の空間のことを、晶洞(しょうどう)と言います。

花崗岩(かこうがん)とは?

花崗岩とは火成岩(かせいがん)の一種であり地球内部のマグマが地表深くで冷えて固まってできた岩石のこと

水晶の産地

水晶は、地球上の鉱物でもっとも豊富にあるものの一つで、世界中ありとあらゆるところで採れます。日本にも広く分布しており、古くは縄文時代から利用されてきましたが、産業としての採掘は今ではありません。

ヨーロッパの古代ローマ時代の鉱物の文献によると当時は、アルプスの高所で産出したものを使用していることが多く、インドなどからも輸入していたとのことです。

余談ですが、スイス・アルプスやインドヒマラヤの水晶が他の産地より高いのは、3,000~5,000メートルの高所で水晶の入った脈や晶洞を探すのは用意ではないことや、発見した水晶を採取して山の下までおろす作業も命綱のロープによる難作業のためです。

今の世界的な天然水晶の産地としては、アメリカ、ブラジル、ロシアなどが大量に採掘し輸出している代表国になっています。

水晶の歴史と世界の逸話

病や天災の原因もわからない時代においては、どの文明でもその原因は悪魔の仕業として、そこから身を守るために水晶を偉大な力を持った聖なるものとして崇め、色々な力を持っていると信じてきました。もちろん古代文明だけではなく、古代アメリカインディアン部族や各地の民族も同じでした。

水晶は、ロッククリスタルとも呼ばれ、古代ギリシャ人は、水のように透き通っていたため「永遠の水」と呼びました。それは、溶けることがないほど固く凍り付いて氷の塊だと考えたからです。また、古代のキリスト教徒たちは、透明な水晶は天上からの聖なる水が地上に落ちてくる間に凍ったものだと信じていました。

日本では奈良時代頃までに水精(すいしょう)と言われ、その語源は「水または氷の精」と言われていました。

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水晶の古代エジプトの例

古代エジプトでは、水晶の装飾品が身に付けられるようになったのは、身を守ったり、病を回復したり、自分の内的なエネルギーを増大したりするためのものでした。

口ベタな人は、喉もとのところに水晶がくるようなネックレスを身につけ、胸元に水晶があたるようにして、自分や他人の人への愛情を豊かにしようとする人がいたり。イヤリングやブレスレットや足首にするアンクレットは、病気を治す位置としてつけらたりして、悪魔の侵入から身を守ることができると考えられていました。

水晶のチベット・ケルト神話・ドルイド教の例

古代チベットでは、天の東の部分は、水晶でできていたと信じられていました。

またケルト神話では、他界からやってくる霊的な使いは、その非物質的な姿にふさわしい水晶の船に乗って海からやってくるとされていました。ケルト人の宗教のドルイド教の司祭たちは、澄んだ水晶には、すべての悪に打ち勝つ神のような力があると信じられていました。

薬としても水晶は使われた ローマ帝国・イギリス・インドの例

5世紀~15世紀頃のヨーロッパでは、装飾品としてだけではなく、水晶を粉末にして溶かしたぶどう酒は、赤痢の薬として用いられました。また、獅子の胴体にワシの頭と翼のある「幻獣グリフォン」を彫刻した水晶のお守りを身に付けていれば、母乳が豊かに出るようになると信じられていました。

イギリスでは、水晶は「星の石」と呼ばれ、さまざまな病を治すと言い伝えがあったり、不妊症が治るとされていました。

そしてインドでは、水晶は出血を止めるほか、うつ症、熱、痔、肺病などさまざまな病気の特効薬だと考えられていました。特に澄んだ上質の水晶は、あらゆる毒の解毒剤になったといいます。

世界各地の民族のシャーマン(呪術師・呪術医)も水晶を

世界各地のシャーマンも医療用に使用したり、南米インディアンの一部族、ヒバロ族はシャーマンになるべく人に水晶を与えたと言われていたり、オーストラリアでは水晶は「雨石」と呼ばれ、雨ごいの儀式で用いられたりしていました。

シャーマンとは?

神や精霊との直接交流によって託宣、予言、治病、祭儀などを行う呪術(じゅじゅつ)・宗教的職能者。コミュニティを円滑にするための役割の者。

彼らは、人々が息絶えそうな時に、虹色の輝きをもつ水晶を持たせるというようなこともしていました。というのは、それが死者の魂が霊の世界に溶け込んでいく焦点になる。つまり、その点に集約されてそこから霊の世界に入っていくことができると考えてられていたからです。ですので、埋葬の際も水晶の装飾品は、死者とともに埋められていたと言われれいます。

余談になりますが、マヤ文明の遺跡で見つかった13個の水晶のがい骨は以前までは有名でしたが、現代に何者かがいたずらで置いていたことが調査の結果わかっています。

水晶の日本の歴史と逸話

日本での水晶の歴史も、実用品と装飾品と呪術的品、またそれらを兼ね合わせた品があり、一万年をさかのぼる縄文時代から利用されてきたと言われています。水晶は、長年にわたり日本の国石にも定められていました。

資料などがないので私の推測にはなりますが、縄文時代にはシャーマン的な存在が各地域にいたと言わています。また、あの有名な卑弥呼なども含めて、日本でも世界のシャーマンたちと同じように水晶を使用していた可能性もありますよね。

奈良時代や平安時代の天皇や貴族のお宝が眠る「正倉院」には、水晶が数多くあると言われていますし、平安時代の陰陽師、安倍晴明が水晶を使って鳥獣からのお告げを聞き、時の天皇の病を治し、陰陽師頭に登用されたという逸話が残っていたりします。

さらに、古くから神社仏閣を建立する前に、水晶を地面に埋めることでその土地を清め、厄を祓い、運気の流れを整えると信じられ、今でも家を建築する前の儀式で水晶を敷地に埋めらいたりしますね。

我々の住む現代では、水晶は工業用や軍需用にとありとあらゆるものに使われおり、おそらく今では、誰もが意識しないところで水晶に接しているはずです。一例をあげるとクオーツ時計にも人工水晶が使われています。

産業用はほぼ人工水晶が占めますが、日本でも多くの人工水晶が工業用に作られており、今では世界有数の人工水晶を生産している国になっています。

「パワーストーンと言えば水晶」というのは1万年以上からの歴史的背景から来ていることが、わかりましたでしょうか。古代から今に続く水晶に触れ持ち歩いて、古代の人たちと同じ思いを共有してみる。それこそが現代につながる「パワーストーン」と言われるゆえんではないでしょうか?

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