こんにちは、札幌の西洋占星術師:占い師のemicoです。
占いをしていると、よく聞かれることがあります。
- 「占いって本当に当たるんですか?」
- 「信じていいんですか?」
そのたびに私は、少しだけ笑って、こういいます。 「うん、効くよ」って。
でもこの”効く”っていう言葉、単なる”当たる・外れる”の話じゃないんです。
悩んでいるとき、わたしたちに必要なのは”ストーリー”
- 「どうしていいかわからない」
- 「何が悪いのかわからない」
まるで脳みそが”ぎゅーっ”とちいさく縮んで、親指の爪くらいになっちゃったみたいに、正論もアドバイスも頭に入らなくなる。
え?なんの話?と最初は思うような、でも、なんとなく引き込まれるようなストーリー。 それが、心にふわっと届くときがあるんです。
占いは”例え話”の宝庫
占いって、たくさんのモチーフや物語でできています。星座の話、神話、タロットカードの絵柄、手相に刻まれた人生の地図。
- あなたの心は、今「吊るされた男」のように止まってるだけ
- でも「月」が見守ってるから、大丈夫
- 「生命線」が二重になってる人は、ちゃんと休みながら生きるタイプ
- 「ああ。そんなふうに考えてもいいのかも」
- 「そういうふうに見たら、もう少し楽かも」
だから占いはめっちゃ効くんです。なんなら、占いだから、効くと言っても過言ではありません。
(大事なことだから3度言っちゃいましたよ!)
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占いは「物語の処方箋」
占いが効く理由は、未来を当てるからじゃありません。
「今、ここにいる自分に、ぴったりの言葉をくれるから」
わたしたちは、太古の昔から、 物語を聴いて、星を見上げて、神話に自分を重ねて、 「今の私」を救ってきた。
星詠みと涙。わたしが書きたかった本
ちょっと風変わりなプラネタリウムバーを舞台にした連作短編集で、 バーのマスターがギリシャ神話を語りながら、訪れた人々の心をそっと温めていく──そんな物語です。
その中でも、特に胸に残ったのが「おおいぬ座」の章。
自分の幸福を壊すのに必要なのはたったひとつ。
幸福を試すこと。 その瞬間にまるではじめからなかったみたいに、幸福は壊れていく。『三軒茶屋星座館』(柴崎竜人著)文中から引用
……ほんっっっっっっとにそう!!!恋愛相談なんかは、もう、ほんと、それ!! 「それ以上試すのはやめてぇぇ〜!!」って思う場面、何度あったか。
でもその気持ちも、わかるんですよね。疑いたくないけど、信じきれない。傷つくのが怖くて、先に壊してしまいたくなる。
わたし、この本、本当に好きになってしまって、 読みながら、思ったんです。
これ、私が書きたかった……!
ちょっと涙が出ました。この涙はこのストーリーに感動した涙なのか、悔しさのあまりちょちょぎれてしまった涙なのかは、自分でもわかりません。
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うわっ!蠍座がめっちゃ濃い『三軒茶屋星座館』著者柴崎竜人さんのホロスコープ

なんと…!蠍座に太陽・月(夕方までの生まれなら)、火星、天王星、ドラゴンヘッドと、蠍座に5天体も大集合!!これはもう、「ザ・蠍座の人の作品です」って言いたくなるレベル♡
蠍座は「不動宮」の星座のひとつ。(ちなみに他には牡牛座・獅子座・水瓶座があるよ)
このグループの共通点は、“続ける力”と“深掘り力”。一度ハマったらとことん。表面では終わらせない。人の心の奥の奥まで潜っていける星座。
よく言われるのが、不動宮の星座の人が持つ番組は長く続くっていう話。続けることってすごいエネルギーが必要なこと。世界観をじっくり積み重ねていける人たちが不動宮ということなんですよね。
ってことは……蠍座の人が書いた本は、シリーズ化しやすいってことかも!?笑
この作品がシリーズで4作も出てるのも、やっぱり納得。不動宮らしい“執念と集中”が見える。
しかも、描かれている人間関係がとにかく「濃い」んだよね。人の心の葛藤とか、言葉にできない想いとか、さらっと書いてあるのに、読み手の胸にズンとくる。……これ、蠍座っぽすぎない?笑
- 手塚治虫さん
- 梅沢富美男さん
- えなりかずきさん
- 及川光博さん
- 大和田伸也さん
- 岡田准一さん
- 加瀬亮さん
- 蟹江敬三さん
- 亀田興毅さん
- 北村匠海さん
- 木村拓哉さん
- マツコ・デラックスさん
……個性がすごい!!!
一言で「蠍座」と言っても、どの人も濃い。奥深い。そして、強烈に印象に残る。感情の熱量と、ブレない軸。どんなジャンルでも“自分の色”で生きてる人たち。
そしてもうひとつ、気になっちゃったのが──作中に登場するクセ強キャラ「奏汰」くん。なんと彼は、水瓶座生まれっていう設定!ナルシストでトラブルメーカー…って描かれてるけど、うん、まぁ…ちょっとわかる。笑
頭の回転が早くて、独自の価値観を持ってて、しかもそれを誰かに合わせようとはしない。
人からどう見られるかより、「自分がどう感じてるか」がめちゃくちゃ大事。だから、ちょっと浮いて見えることもあるけど、そこが水瓶座の唯一無二の魅力でもある。
しかも、水瓶座は「未来志向」と「友愛」の星座。アイドル性を持ちつつ、どこか放っておけない存在。
もしかしたら奏汰くんが“あの人”を好きになっちゃったのも…水瓶座らしい、偏見のなさと心の広さからかもしれないな♡
そして、主人公の和真。
彼の星座は明かされてないけど、どこかで「水瓶座かもな〜」って思わせる空気がある。ちょっと距離があるようで、実はすごく人の心に敏感だったり、ひとりで俯瞰して見てるような立ち位置とか、その“独自のリズム”が、すごく水瓶座っぽいんですよね。
余談だけど──星が好きな人って、ロマンチストが多い。
「遠くて手が届かないものに想いを重ねられる感受性」があるから。星を見上げるって、それだけで“今ここ”を超えた視点を持つこと。日常の中にある“目に見えないものの美しさ”を感じ取れる人は、自然とロマンチストになるんでしょうね。
私が前に天文関係の集まりに参加したときも、水瓶座がやたら多くてびっくりしたのを思い出しました!笑 「え、ほんとに!?みんな水瓶座!?!」って、正直ちょっと引いたくらいです。笑
それくらい、星と水瓶座ってやっぱり相性がいいのでしょう。
占いが好きな人も、星を眺めるのが好きな人も、ただちょっと疲れた心をあたためたい人も、ぜひ手に取ってみてほしいな。
星のソムリエで涙ソムリエ。私がもうやっていること

そういえば、少し前にもありました。 『満月珈琲店の星詠み』(望月麻衣著)という本のタイトルを見たとき、 「これ、私がやりたかったやつーーー!」って、思ったんです。そして、今回も『三軒茶屋星座館』で同じように悔しくなった。

でも、よくよく考えたら── もう、やってるじゃん、わたし(笑)
まさに、それ、やってる。
だから、この夏。すっかり我を忘れてしまった私はお店で「夏の夜の占い会」をやります!
しかも、実はちいさな私物の投影機もあるので、 なんちゃってプラネタリウムもやっちゃう予定です(笑)
この『三軒茶屋星座館』は、 星のソムリエであり、涙のソムリエでもあるわたしが “自分の本棚に1冊目として置きたい本”。
占いが好きな人も、そうじゃない人も、 きっとなにかを受け取れる1冊だと思います。 この本に感化された私のイベント詳細が決まったら、またご案内しますね♪
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さいごに:あなたにも、ストーリーがある
星も、カードも、手のひらの線も、 その人のなかにある”物語”を語っている。
そしてそれは、 悲しいだけでもなく、苦しいだけでもなく、 ちゃんと美しくて、価値のあるストーリーなんです。
今日も、あなたの物語が少しでも軽く、あたたかくありますように。

この記事を書いた人
西洋占星術師&星カフェいんよう堂店主 emico
プロ活動12年で鑑定歴1万名以上。幼少から難解な西洋占星術・星詠みを読み解き始め占星術歴43年。
本格活動してすぐに、予約の取れない占い師と言われる。地元札幌北海道のみならず、南は沖縄から本州や海外からも鑑定依頼多数。
働き方・生き方支援のコワーキングSaloon店主も兼務し、西洋占星術を使い本来の自分を知ることで自分を取り戻し、自分らしい生き方を見つけて飛躍した人も多数。他にはないと評判で、きめ細かく寄り添い、そっと背中を押すことで、結果につなげている。占いの感想はコチラ→
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