私はその糸を掴む気があるのか
どうして私は、こうなのだろう。
私だって、落ちることがある。
いや、落ちてばかりだ。
落ちることが仕事なのかもしれない。
それぐらい、完璧な落ちっぷりに自信があるし、落ち方もすばらしいのだと思っている。
誰も巻き込んだりはしない。
一人こっそり、誰にも悟られることなく潔く勢いよく落ちていく。
虎の穴にポーンと投げ入れられたって、その穴から抜け出すことになんて興味はなく、その穴で膝を抱えて待っている。
虎に喰われてしまうその瞬間を・・・・・・。
どうやったら、一番痛くなく、ただの肉の塊となって、この世から消えることができるだろうか。
首を差し出したら一撃だろうか。
虎は、私の首の骨を真っ先に噛み砕き、息の根をとめてくれるだろうか。
足の指からじわじわ食べられたらどうしよう。
お尻かな。
そんなどうでもいい不安もよぎりつつ、妄想をやめることができない。
私は落ちた時も人に相談することはない。
私の悩みを解決してくれるものは、本であったり、モノを言わぬ自然だ。
人に相談したこともある、ような気がしないわけでもないが、結局、与えられた答えが美しい言葉であればあるほど、善意であればあるほど。
その好意と善意を受け入れられない自分に罪悪感を抱き、ますます巨大になった闇へと、真っ逆さまに落ちていくことになる。
今、私がいるこの穴に、蜘蛛は糸を垂らしてくれるだろうか。
その日のために、ずっと、蜘蛛を殺さないように生きてきた。
地獄に落ちたその時に、蜘蛛が糸を垂れて助けてくれるように。
あの日の蜘蛛は私を救いに来てくれるのだろうか。
いや、そもそも。
私はその糸を掴む気があるのか。
その糸を私の腕力で登りきることができるのか。
課題は山積みだな。
その人が素敵な人だって知っているから
あれ。何が言いたかったんだっけ。
- 人が落ちているとき。
- 悩んでいるとき。
- 愚痴っているとき。
それが女性であればなおさら。
解決策を与える必要はない。
ただ、寄り添ってあげればいいのだ。
うん、うん、と話を聞いてあげればいい。
そうだね、その通りだね。
私もそう思うよ。
なのに、できない。
知っているのに、できない。
私は、解決したいのだ。
その問題の昇華の仕方を伝えたくなってしまう。
それは、私が模索し編み出した
秘伝の、門外不出の秘薬なのだ。
でも。
- その人にその薬は必要だろうか?
- その人は、その秘薬を飲みたいだろうか?
自分がしようとしていることが
間違いではないのかと怖くなる。
今、私は自分で掘った手掘りその穴の中で
虎が来るのを待っている。
ひとおもいに食べてくださいな。
穴の中で、そう念じている。
誰かの悩みにただ共感し、ただただ、話を聞くことなんて
まーったく、したくない私でいいのか?
その人の光をみたい。
そんなエゴまみれの私でいいのか。
そう思って、今、猛烈に落ちている。
所詮、私は、ただの占い師だ。
- その人の悩みに、つべこべ言いまくりたい。
- そこ、違うよね!
- その考え方のクセ、やばいよね。
- いっつも、そこでつまづいているよね。
- その生き方はあなたには、似合わない。
- 気づいてる?
自分が虎の穴で、食べられるのを待っているくせに
- その人が素敵に生きられることを強要する。
- その人が輝いているところが、見たい。
- その人が素敵な人だって知っているから。
そんな。
自分を占い師だなんて思ってもいないくせに
その人の幸せを心より願う
なぞの虎の穴の住人。
それが、私です。
どうぞ、お見知りおきを。
興味のある方はemicoの星読みを、お試しあれ!!
あれ?宣伝??
この記事を書いた人
西洋占星術師&星カフェいんよう堂店主 emico
プロ活動10年で鑑定歴7500名以上。幼少から難解な西洋占星術を読み解き始め占星術歴41年。
本格活動してすぐに、予約の取れない占い師と言われる。地元札幌北海道のみならず、南は沖縄から本州や海外からも鑑定依頼多数。
働き方・生き方支援のコワーキングSaloon店主も兼務し、西洋占星術を使い本来の自分を知ることで自分を取り戻し、自分らしい生き方を見つけて飛躍した人も多く400名以上に関わる。他にはないと評判で、きめ細かく寄り添い、そっと背中を押すことで、結果につなげている。占いの感想はコチラ→
あなたの手相で金運無料診断中!LINE登録はコチラ→